パプアニューギニアのゲートウェイとなるポートモレスビーの海は、「世界の首都が有する海で最も美しい」と評されるほど自然豊かです。これは地理的な条件がよいことと、首都とはいっても大きな工場もなく、首都としては他国よりも人口も少ないので、産業廃液や生活廃液が少なく、自然が壊されることがないためでしょう。ポートモレスビー中心部の気候はサバンナ気候で年間雨量は少なく、11月〜3月の雨季でも長雨はほとんどありません。
ポートモレスビーはパプアニューギニアで唯一コーラルシーに面していて、アジア&オセアニアの色濃い水中世界を楽しむことができます。沖合いはバリアリーフとなっており、ダイビングポイントはそのバリアリーフのチャネル付近と内側に約30箇所設定されています。オンシーズンは10月〜5月で平均水温は28℃、波風も弱く穏やかな海況です。また6月〜9月は南東からの貿易風の影響をまともに受けるので、早朝から午前の陸風と相殺される時間帯は比較的よいですが、昼から午後にかけては南東風とその風波が発生し沖合いのリーフ付近には大きなうねりがくることもあります。このうねりが南からのきれいな冷たい水を運んできますので、この時期の水温は最低24℃くらいまで下がり、透明度は逆によくなります。
ポートモレスビーのダイビングポイントはバリエーションが豊かです。バリアリーフのウォールや数々の隠れ根、砂地の浅場の他、1986年に沈められた全長65mのガスタンカー「ななよ丸」(ポイント名:パシフィック・ガス)はじめ、数隻のトロール漁船が海洋生物の調査研究のために漁礁として沈められ、これらのレックダイブも楽しむことができます。
オススメ・ポイント[1]はスジーズボミー、隠れ根で10mくらいのトップにアヤコショウダイがいつも群れています。通常数匹でいてもダイバーが近づくとすぐに逃げてしまうこのアヤコショウダイですが、触れるくらい人を恐れずひたすら根のトップで泳ぎ続けている、とても不思議な景観です。またその周りにはウメイロモドキやタカサゴの群れが流れ、ギンガメアジやナポレオンも寄ってくる、とても賑やかなところです。
オススメ・ポイント[2]はエンドボミー、これも隠れ根ですがレーシースコーピオンフィッシュ(ボロカサゴ)がしばしば見られます。これだけに集中したい人はアクビをするまで待っていましょう。運がよければ2匹、もっと運がよければ色違い・・グリーンとオレンジを見ることでしょう。また25m〜28mにはピグミーシーホースがよく見られます。ここにはピグミーがついているつぶつぶのイソバナの色違いがあり、したがって運がよいと色違いのピグミーシーホースを見ることがあるでしょう。
オススメ・ポイント[3]はライオンアイランド。ロロアタ島のとなりのライオンの形をした小島で、お尻のほうが緩やかな砂地でハゼ探しやカミソリウオなどのタツノオトシゴの仲間、ウォビゴンシャークというオオセの仲間などで楽しめます。午後の3本目はここが多いですが、なかなか飽きないポイントです。その他、裂け目にイソバナが幾重にも列なるダイズ・リ−フも美しく、沈船のマストについた緑のサンゴに群れるハナダイやハナゴイが美しいパイ など、大物では味わえないカラフルな世界を堪能できます。

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