日本よりも広い国土面積のパプアニューギニアは、大きくニューギニア島東部、ニューブリテン島、ニューアイルランド島で構成され、赤道から南緯2〜11度の広い範囲に横たわり、熱帯性気候で十分な雨量があり、それが海に注いでいます。このような気象自然条件の中で、北をビスマルク海、東をソロモン海、北をコーラルシーにはさまれたパプアニューギニアの沿岸部は、養分の豊富な海で、豊かなサンゴと無数の魚が群れる世界有数のダイビング・アイランズといえます。
現在、日本よりも広いこの国にはダイビング設備のあるサイトは9箇所しかなく、その1つ1つのダイビングサイトが、他の小さな南の島国で例えるなら1島分にあたる広さと個性をもっています。この9つのサイトには1ないし2箇所のダイビングサービス(ダイビングリゾートを含む)のみ、かつサービス1軒のゲスト許容人数は10〜20名と小規模なので、パプアニューギニアの海はダイバーに荒らされることもなく、いつも生き生きとしているのです。
またリゾートベースのダイビングサイトの他に、クルーズでしか行くことのできないサイトがいくつもあります。パプアニューギニアには約10隻のダイブクルーズ船が運行しており、そのようなエリアを巡ることもあります。
パプアニューギニアの海の大きな特徴は、「サンゴ(ソフト&ハードとも)が豊かで生き生きとしており、魚や海洋生物の種類が多い」ことでしょう。また季節の移り変わりはありますが台風もないので、リゾートのある場所に関しては1年中どのサイトでもダイビングが可能です。
ダイビングサイトはシーズンから大別して、コーラルシーとソロモン海に面した「南東エリア」=ポートモレスビー、アロタウ、トゥフィのリゾートがあるエリアを含め、イースタンフィールズ、フオン湾、ダントルカストー諸島、トロブリアンド諸島、エグン環礁、ウンボイ島周辺と、ビスマルク海、太平洋に面した「北西エリア」=マダン、キンベ湾、ラバウル、ケビエン、マヌス島のリゾートがあるエリアを含め、バガバグ島、カーカー島、ロング島、クラウン島、ニニゴ諸島、ハーミット諸島、の2つに分けることができるでしょう。
南東エリアのオンシーズンはパプアニューギニアの雨季とも一部重なる10月〜5月頃で、水温は28℃前後、海況は全般的に穏やかです。6月〜9月は南東から貿易風の影響が強く、きれいで冷たい潮を運んできますので、水温はやや下がり透明度が上がります。最低水温は24℃、貿易風が最も強い時期は例年8月です
一方北西エリアのオンシーズンはパプアニューギニアの乾季とほぼ同じ5月〜11月頃で、水温は緯度によって26〜28℃、乾季のため全般的に雨は少ないですが、海況は貿易風の影響で風波がたつことがあります。12月〜4月は雨季とほぼ重なりますが、北西からモンスーンの影響でうねりが到達します。風の影響はあまり見られませんが、場所によっては雨が多くなります。貿易風の潮流も収まり水温は28〜30℃になります。
南東エリアと北西エリアのオンシーズンが重なる10月〜11月は、風やうねりがなく、かつ雨季も始まっておらず1年で最も安定した海況となります。その意味ではベストシーズンと呼べますが、潮流は貿易風など風を起因とするものがなくなり、潮の干満のみに頼ることになるので、一定の潮流を必要とする回遊魚狙いのダイビングなどの場合は潮位表を活用したほうがよいでしょう。
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