バラエティーあふれる展示会場
ラウンラウン劇場の建物とその周辺には80以上の様々な展示や物品販売のテナントが並びます。
主要銀行や郵便局、ラジオ局、庶民の食生活に欠かせないビスケット会社や魚の缶詰会社、さらに鶏など家畜の餌をつくる会社も毎年出展しておりテナントを覗くだけで庶民生活の一端が覗けるでしょう。そして最も注目して頂きたいのは勿論コーヒー関連の展示と販売ブース。コーヒーの品質の違いは、一般人にはなかなかわかりにくいところですが、何種類ものグレード分けされたロースト(焙煎)前の生豆を展示し、細かく説明してくれます。PNGジャパン店頭でも販売しているアラビカコーヒーなど数社のコーヒー販売会社では、各社自慢のコーヒーを1杯20円ほどで飲ませてくれます。もちろんコーヒー豆も売っています。またゴロカの隠れた特産品が、野生の花に群れるミツバチから採取するハチミツ、蜜蝋、ミツバチ花粉です。もちろん全くの無添加でオーガニック、その品質は高く日本の皆さんにもぜひお試し頂きたい品です。
さらにカイナンツ・ポータリーという陶器の会社は、海外NGO団体や海外政府援助を受けた地域振興事業で、地元でとれる土を使いシンプルなデザインや伝統模様を取り入れたコーヒーカップなど食器類や花瓶はパプアニューギニアに駐在する外国人には人気の品です。その他パプアニューギニアの原始美術を代表するセピック川流域の村の木彫りや、個性的な絵画なども手頃なお値段で売られているので、パプアニューギニアらしいお土産を見つけるには最適です。
熱気溢れるシンシン会場
パプアニューギニアのお祭りはシンシン抜きには語れません。シンシンとはピジン語で書くとSing Sing、歌って踊るパプアニューギニアの民族舞踏の総称です。各地方に各村にそれぞれの宗教・文化風習に根付いたシンシンがあり、その数は民族の数だけとしても500もの種類のシンシンが存在することになります。前述のような各都市のシンシンショーは開催地の州にある村のシンシンがほとんどですが、コーヒーフェスティバルではゴロカと所属する東ハイランド州の民族だけでなく、ポートモレスビーやアロタウ周辺の他、遠くラバウルやカビエン、マヌス島、ブーゲンビル島といった海に囲まれた遠くの島々からもシンシンチームが駆けつけてきます。色とりどり、様々な装飾を施した個性豊かな民族が華やかに躍動感に溢れて踊り競う、まさに民族の競演は圧巻です。
高地の民族は、その装いが超派手。ゴクラクチョウやカラフルなインコの羽根や剥製をどっさり頭に飾りつけて私たちの目を引きつけます。その中で筆頭に上げられるのが南ハイランド州タリに住むのフリ族。自分の髪の毛から作る自慢のカツラは、伝統的なもので、そのカツラの上に飾られたゴクラクチョウの羽がカツラをより引き立てます。さらに顔はまっ黄色!とても近寄り難いオーラがブンブンでてます。またゴロカのオプショナルツアーでお馴染みのマッドマン。奇妙な泥面を被って全身に泥を塗り、静々と漂うような不気味なパフォーマンス。
一方、海の民族は、まず女性が多く参加します。椰子の繊維などでつくった腰ミノをまとい、貝殻のネックレスなど海の装飾を施しています。そして踊りはぐっと明るくてリズミカル!高原なのに潮風を感じてしまいます。マヌス島のシンシンはガラムート(丸太をくり抜いた太鼓)から繰り出される躍動感溢れるビートにのせて、軽快なステップが弾みます。
シンシン会場では、朝から次々とシンシンチームが集まりはじめ、昼頃には踊り手と観客が一体というよりはごっちゃになってすし詰め状態。もう自分が傍観者であることを忘れて、まるで自分がシンシンチームの一員になったような錯覚に陥ります。それがこの祭典の醍醐味かもしれません。来年はみなさんも体験してみませんか?
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