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「フリースクール英明塾」代表 NPO法人「総合教育センター」理事長
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中山由美さん

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高砂淳二さん

水中写真家
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水中写真家
大方洋二さん

大方洋二 プロフィール

1942年 東京生まれ 水中写真家。
21歳の時にスクーバダイビングの講習を受け、同時に水中写真も始める。ダイビング雑誌のフォトコンテストに入賞多数。39歳でフリーの水中写真家になり現在に至る。魚の表情や生態などの撮影を得意とする。著書に『もっと知りたい魚の世界』、『魚の不思議ウォッチング』、『海水魚ガイドブック』、『美ら海讃歌』など多数。日本自然科学写真協会会員

パプアニューギニア(PNG)の魅力は、何といっても海。魚や生物が豊富で、ダイバーにとってはワクワクする海なのだ。これまでワリンディ、アロタウ、マダン、ロロアタを訪れている。それぞれ特徴があり、いずれも1週間では撮りつくせないほどの海中生物と出会った。当初は、PNG特有のクマノミ類のホワイトボンネットアネモネフィッシュとイースタンクラウンアネモネフィッシュの撮影が目的だった。ところが、クマノミ類以外にも魅力溢れる魚類がたくさん見られ、すっかりハマッテしまったのだった。

海の生物が豊富な理由は、空から見ればわかるように、豊かな森林が広がっているからだ。「森が海を育てる」と言われるように、栄養分豊かな水が山から川を通って注いでいる。岸近くの透明度が少し落ちるのは、その証である。このように、太古からの生態系が保たれているうえ、マングローブ、砂泥底、藻場、サンゴ礁、ドロップオフ、隠れ根など多様な環境が揃っているのも生物が多い理由である。また、魚種が多いというのは、実は歴史的に立証されているのだ。それは、マレー半島とフィリピンとニューギニアの三点を結ぶ熱帯域はインド・マレー海域と呼ばれ、海水魚のルーツ、すなわち発祥の海域と考えられているからである。

PNGは、マクロに適した魚や生物が多いことで知られている。確かにそのとおりなのだが、ただそれだけではない。ダイビングエリアやポイントによってはサメやマンタ、回遊魚などの大物も見られる。また、ヤギ類やウミトサカ類、カイメン類など色とりどりの付着生物も多く、素晴らしい景観が堪能できる。すなわちマクロ派はもちろん、ワイド派も満足する海なのだ。

人気のピグミーシーホースやボロカサゴの一種(レーシースコ―ピオンフィッシュ)など、レアなものがPNGには多く、それを目当てに訪れるダイバーも少なくない。それも良いのだが、普通種を注目することもおススメしたい。なにしろ魚が多く生息しているおかげで、共生、擬態、繁殖などの生態が日常的に行われているからだ。こうした生態行動は、ちょっとした知識があればいつでも観察できる。多くの魚たちは、日本のものと比べると警戒心が強くないので、間近で観察・撮影できるのも特筆に値する点である。

これまで生物が豊富なことを強調してきたが、PNGの海には飛行機や船もたくさん沈んでいて、人気のダイビングスポットになっている。多くは先の大戦で沈んだものだが、最近は漁礁代わりに廃船を沈めているとか。これらには魚類が隠れ場所に利用しているほか、船体にはソフトコーラルが付着していて不思議な感覚に陥る。時には小魚を狙って回遊魚が現れ、エキサイティングなシーンが展開されることも。それなりにおもしろく、アドベンチャー気分が味わえるのがレックダイビングである。「最後の楽園」と称されるPNGだが、成田から直行便で気軽に行くことができる。生命に満ち溢れた「最後の楽園」を一度訪ねてみてはいかがだろうか。きっと、見どころいっぱいの海が楽しいダイビングを約束してくれることだろう。