|
高砂淳二 プロフィール
高砂淳二(たかさご じゅんじ) パプアニューギニアの海は、透明度が極端に高いスコーンとしたものではなく、小さな生命がたっぷりと入った濃厚さを感じられる海で、それだけにサンゴやホヤなどの底性生物から、小魚、バラクーダ、ギンガメアジ、サメなどが当たり前に見ることができる素晴らしい海なのだ。特に最近行ったアロタウはその中でもサンゴがもの凄く発達していて、ナショナルジオグラフィック誌のカメラマンに世界一のサンゴだ、と言わしめた海でもある。 しかし僕は、海にももちろん感動しっぱなしではあるけれども、それと同じぐらい、陸上の人々の営みや子どもたちの純粋な笑顔にも感動した。 パプアニューギニアでは、コテカ(ペニスサック)や顔のペインティング、ヤリなど、一風変わった時代錯誤的な文化が今も守られていて、ちょっと遠い国のイメージがある。実際行って現地に住んでいる人に話を聞いても、やはりかなりわれわれ日本人とは違った、面白いものの考え方を持っている国だということがわかる。ちょっと聞きかじったお話を書いてみよう。 パプアニューギニアの人々は、今でも部族単位で暮らしているとのこと。先日訪れたアロタウのあたりでは、「ネックレスの約束」というのがずうっと守られているという。 それからパプアニューギニアには、いまでも魔力や呪いなどの、いわゆるブラックマジックのようなことを行う人がいるとのことで、「魔女狩り」がいまだに行われているとのことだった。接触のない部族間ではお互い何も情報がないので、ついつい自分の部族に何か悪いことが続けて起こったりすると、「あそこの部族の呪いに違いない」とか、「あの部族には魔女がいる」といった悪い想像がはびこりがちになる。そんな時若い有志がその部族を訪れて視察をし、変な想像を取り去って関係悪化を未然に防ぐ、というわけなのだ。まあ、言ってみれば外交のようなもの。これを魔女狩りと言っているらしいのだ。現代の国際間にも通用するような、賢い生活の知恵ではないか。 ダイビングポイントとしても素晴らしく、人々の生活や習慣も興味深いパプアニューギニアは、どこか遠い故郷へふと帰りたくなる気持ちにも似た、リピート願望が湧き上がる不思議な魅力のある国なのだ。ホタルがいっぱい付いて、夜にはまるでクリスマスツリーのイルミネーションのように見える木もあるということを小耳に挟んだ。また近々行かなくては。 |