DSCF7737 2.jpgワリンディの恵子です。昨日幻の魚を見ました。そこにいるのは知っているけれど、一年に一度も見ることができない。10年ワリンディにいてこの魚の姿を見たのは3,4回。2年に一度の確立、それも顔だけ。囚人魚、多分英語の名前がコンビクトブレニーというのでそれを直訳したんだと思います。この穴から顔だけ出している親の体のデザインが囚人服のように横じまだからついたみたいですが。でも子供は黒と白で縦じま。どこで変わるのか???ヒレナガスズメダイとかは最初は黄色と青の縦じま、時々ほぼ成魚っぽい魚でも薄く黄色と青のラインがあるのがありますが、この囚人魚の変化はもっと画期的!!この黒白の縦じま模様の子供がいつも穴の周りで泳いでいますが、(ハゼの穴と比べ物にならないほど大きいあな)時々この穴から出勤したり、帰宅するのが見られます。外で一生懸命食べた栄養分、これを穴の中で待つ親が吸い取るそうです。なんて勝手な親。でも昨日は幼魚が穴の周りに、出勤とも帰宅ともつかない様子で泳ぎ回っていました。するとでてきました!!1匹の成魚が穴の中から、口いっぱいの砂というより小さい石を吐き出しに。怠け者だと思っていた親も、自分でクリーニングぐらいするんだ!とちょっとは見直しました。顔より大きいサイズの石をぷっと吐き出すのは結構シンドイかも。今までこの子供はたくさんいるのに親は(穴の数からして)大していない。どこで減るんだろう?親が食べるのかもしれないと思っていました。でも最近、リーフからちょっとはなれたところで群れになっている魚の塊を見たとき、コンビクトブレニーでした。もしかすると、子供のときは親のために働き、ある程度大きくなるとそこを離れて、でもすぐにロウニンアジとか、カスミアジに食べられる運命!そういうかわいそうな運命なのかもしれないと思いました。

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