この写真は、パプアニューギニアの国際空港内にある看板です。禁煙はわかりますが、その下にある表示、これがなんであるか、分かりますか?決して爆弾持ち込み禁止というわけではありません。
これは現地で"ブアイ"と呼ばれている、ビンロウ樹というヤシの実の一種です。
現地の人はこれを噛むのが習慣になっています。
この看板は、ブアイを港内で噛んではいけませんということです。
どうしていけないか?というと・・・・。
ブアイを噛むと口の中が赤くなります、それはまるで、血のように鮮やか。これは、ブアイと一緒に、こしょう科の植物と石灰を一緒に噛むと、それが化学反応を起こすために、赤くなります。これは基本的には、飲み込まず吐き出します。たまに、街のところどころに赤いしみなどが見れられるのは、ブアイを吐き出した後のシミです。このようなシミが街の景観などを損なうということから、街の中でのブアイを噛むことを禁じている街は少なくありません。
ブアイを噛むとどうなるかというと、まず熱くなって気分が高揚します。眠い時は眠気さましなりますし、寒い時はブアイを噛むと暖かくなりますし、汗もかきます。
パプアニューギニアに来て、明るい饒舌な口の赤い人をみたら、ブアイ常習者です。しかし、これは決して不法な麻薬ではありませんので、試してみたい方、ぜひどうぞ!
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