こんにちは、ワリンディの恵子です。
モーリンって何...早い話がアンカーを使わない代わりに設置しているブイのことです。毎回アンカーを使うとサンゴがめちゃくちゃになるので、設置していますが、デッドコーラルのようなところを見つけてそこにドリルで穴を掘り、ピンという80cmくらいのアルミ(金属かなあ?)の棒を差し込み、水中でも固まるセメントで固めて、その先端にタイヤをチェーンで付けて、そしてその先端に部位をつける、そのブイの先にボートからのロープを通してボートを留める、という仕組みです。
これがかなりの消耗品で何年か使っているうちにチェーンが磨り減ったり、タイヤがぺらぺらになってきたり、この間はクルーズボートにより埋め込んだはずのピンが飛び出してきて、ブイが使えなくなったりしました。その部位のメンテナンスに行くことになったので見に行きました。10年滞在していて、こういうメンテナンスを見たのは実際に見たのは初めてです。
これが壊れて片方が出てきてしまい使い物にならなくなったピンです
そしてこれが船に乗せたドリリングマシン空つながっているケーブルの先についているドリル。
船の上からパワーを供給してこのように穴を開けていきます
これがドリルでくりぬいたデッドコーラルの部分です。直径8cmくらいでした。
そこにピンという金(またはアルミ)の棒を差し込んでセメントで固めます。
右の写真のもくもくしているのがそのセメント
ボートの上で混ぜて運んできましたが、その途中もモクモクと浦島太郎の玉手箱のように白い煙を上げていました。
セメントが固まるまで待たないといけないのでこの日はこれで作業終了です。
そしてその2日後、セメントが固まるのを待ってまた出かけました。今度はドリルはいらないのでタイヤとロープを持って。
そして出来上がったのが下の写真。
左が新しく設置したタイヤ、真ん中で弓上に曲がっているのが伸びきって使えなくなったふるいピン。右側に先だけ丸く見えているのが念のため予備に設置したピンの先。もし今回のが壊れても今度はドリルは使わなくても簡単に修理ができる、というわけです
そしてこんな具合にロープが伸びていてこの先にボートを留めるループが付いています。すべて復活です。
これでサンゴをいためることなくダイビングボートを留めることができます。
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